異物の除去の方法
1)指交差法による開口と指拭法
 a:指交差法により口を開く
     ・親指と人差し指を交差させて,親指を上の歯に,
        人差し指を下の歯に当てて,捻って口を開く。
     ・異物の様子を口の置くまで見る。
  ・口の中を見る場合は,傷病者の頭を動かさないように注意をする。
  ・入れ歯が外れそうになっている時は,外しておく。       

 b:指拭法で異物を除去する。
    ・傷病者の顔を横向けにする。
    ・指にハンカチ・ガーゼ等を巻きつけて,異物をかき出す。
    ・血液・唾液等の液体の場合は,口の中をよく拭き取る。
2)背部叩打法
   ,跪いて,傷病者を自分のほうに向けて側臥位にする。
   ・手の平(手の付け根に近い部分)で,肩甲骨の間を4〜5回力強く連続して叩く。

  傷病者が咳をする事が可能であれば,出来る限り咳を続けさせる。
   (咳は,異物の除去に最も効果的である。)
    大出血時の止血法
1,直接圧迫止血法(出血部位を圧迫し,包帯をする。
  ・綺麗なガーゼ・ハンカチ等を傷口に当てて,手で圧迫する。
  ・大きな血管からの出血の場合で,片手で圧迫しても止血できない時は,両手で
     体重を乗せながら,圧迫止血をする。

   ・止血の手当てを行う時は,感染防止の為に血液に直接に触れないように気を付ける。
   ・ビニール・ゴム手袋の利用。それらがなければビニールの買い物袋等を利用する方法もある。
2,止血帯法    

  止血帯で止血できる部位(手足の太い血管損傷による出血で,直接圧迫止血法では止血が困難な時に行う。

    1,止血帯を準備する。
    2,止血帯を緩めに結び,当て布を置く。
    3,棒を入れ,手で当て布を押さえる。
    4,出血が止まるまで,棒を静かに回す。
    5,棒が動かないように固定する。
    6,止血を開始した時間を記録する。

 ・止血帯は,出来るだけ幅の広いもの(3cm以上)を用いる。
 ・棒などで固定した時は,止血時間を記録し,もし,30分以上続ける時は,
    30分に1回止血帯を緩め,血流の再開を図る。そして,出血が続いていれば,
       再び緊縛(固定)を実施する。
    ショック状態になったら・・・
1,ショック状態の見方。
   
   1,顔色を見る。
   2,呼吸を見る。
   3,脈拍を調べる。
  
  ・眼は虚ろとなり,呼吸は速く浅くなり,脈拍は弱く速い。
  ・冷や汗が出る。
  ・表情はぼんやりとしている。(無欲状態になる)
  ・唇は紫色もしくは,白っぽい(チアノーゼ)
  ・体は小刻みに震え,皮膚は青白く,冷たい。


2,ショック症状に対する応急手当

   ・傷病者を水平に寝かせる。
   ・両足を30cmぐらい高く上げる。
   ・ネクタイ・ベルトを緩める。
   ・毛布や衣服をかけ,保温する。
   ・声を掛けて元気づける。

 頭に怪我のある時,足に骨折がある時で骨折部位を固定していない場合は,
ショック体位をとってはいけない。仰臥位(仰向け)にする。

   怪我に対する応急手当
 1,包帯は,傷の保護と細菌の侵入を防ぐ為に行う。
 2,出来るだけ清潔なものを用いる。
 3,傷を十分に覆う事の出来る大きさのものを用いる。
 4,出血がある時は,十分に厚くしたガーゼ等を用いる。
 5,傷口が開いている場合等は,原則として減菌したガーゼを使用し,
      脱脂綿や不潔なものを用いないようにする。
 6,減菌ガーゼを扱う時は,清潔に取り扱うように心がける。
 7,傷口が土砂等で汚れている時は,綺麗な水で洗い流す等清潔に扱う。
 8,減菌されたは有効期限に注意する。

   包帯は強く巻くと血行障害を起こすので,注意して巻く。
   包帯の結び目は,傷口の上を避けるように結ぶ。


 三角巾について,
 1,体のどの部分にでも使用できる。
 2,傷の大きさに捕らわれずに,使用できる。
 3,傷口にガーゼ等を当ててから,三角巾を用いるようにする。