02’9/11(水)
   4〜5日前より,下痢便あり。しかし,9月に入り夜の涼しさと日中の
暑さの温度差による体調不良と考えて,下痢止めを服用させる。
下痢止めで回復する説きもあるが一進一退を繰り返す事と,フードを
シニアに切り替えてからの削痩が激しく,Rockyの時の事もありフードを切り替えれば,
事足りると楽観していたSarubia。とにかく,獣医師に許可を申請してから・・・と,TELする。
  獣医師は一通りSarubiaの話を聞いた後,下痢の原因はシニアよりも,
心臓疾患のある仔は,症状が下痢のみであっても心臓が原因で何らかの疾患が
隠れている場合もあるので,確認の為に血液検査をしていた方が良いとの指示。
   血液検査の結果,タンバクに含まれる成分全てが正常範囲ギリギリの低蛋白,
好酸球正常範囲よりも大幅な高数値を示す。蛋白が異常に流出する原因に
腸管と腎臓があるが,血液検査では腎臓に異常が認められず,考えられる疾患に
      ☆リンパ球性ー形質細胞性腸炎  
      ☆リンパ管拡張症
      ☆腸リンパ管拡張症
      ☆好酸球性腸炎,
      ☆鬱血性心不全
まだまだ,他にも色々あり。突き詰めて検査をするには,開腹して腸管を採取して病理検査をしなければ
 ならない為,取り敢えず考えられるものから,対症療法を取り入れる。

  エコー診断からは明らかな僧帽弁の肥厚がみられ,弁は水腫の可能性が見られる。
中隔(右心室・左心室の間の壁)には明らかに異常な厚みが認められた。

   当面の治療として,一日2回のステロイド,
               一日2回の利尿剤,
               一日1回のエナラプリル               
   フードは,シニアからオリジナルに切り替える。ステロイドは1週間単位で減らしていく。

  02’9/11(水),ポロの表情が明るくなる。が,食欲全くなし。強制食餌,
          A:M頃,嘔吐,獣医師に指示を受ける。
          嘔吐が止まらぬ場合は,輸血をする。タイムリミット,1日の猶予。
          投薬治療には全くの予断なし。
           夕食時,食欲全くなし,強制食餌をして後で嘔吐で苦しむらと,薬の服用のみ。
  02’9/12(木),A:M6:00,水溶性の下痢,ポロの表情は悪くないが,元気なし。麻呂にはポロの
         病気が理解出来ないのか。Sarubiaがポロに触れる度に相変わらず,ポロに嫉妬する麻呂。
          A;M9:00,ポロ入院する。今日一日,注射,点滴治療をして改善が見られなければ,
               翌日,輸血をする。(輸血犬に,クリスを予定。)
 02’9/13(金),A:M9:00,病院へ電話をする。昨日は自ら食欲を示し,フードを自力で食べるも,後に嘔吐。
         獣医師がフードをケージに置いて帰宅,朝,嘔吐の後,なし。回復の兆しが見えた事により,
      輸血はしなくても良いだろうとの,獣医師の判断。もう一日様子を見て,嘔吐が無ければ退院の許可。
   入院時のポロ 9/12,元気全くなし,自力で食餌するも,嘔吐。
              9/13,元気なく,ぐったりしているので,レントゲン撮影をする。結果,
                   ・腸内がガスで充満。
                   ・腹膜のラインがない。
                (健康な犬であれば,鮮明に映る筈のラインが無いという事は,腸管内だけではなく,
                   外側にも炎症があるという事になり,
                       1,考えられる事に腸全体に炎症が生じている。
                       2,穿孔がある。
           その原因を究明する為に腹腔内に針を刺し腹腔中の細胞を検査、その結果細菌はみられず、
           好中球が多く認められた。よって腸管の穿孔は除外されたが、何らかの炎症の可能性、大。  

         次に造影剤にて,1時間毎に3回,レントゲン撮影,結果。3回目(3時間後,)バリウムが
         刺激となったのか,全く動かなかった腸が動き出し,ガスの移動を確認。
          と,同時にポロの元気も復活。今まで何事も無かったかのように,元気回復。
  02’9/14(土),A:M11:30,ポロ,退院の為に迎えに行く。薬の服用は継続,1週間後,再検査。
             健康時の体重:2,75kg→1,9kgに減
  02’9/15(日),  排便が柔らかい粘土状だったが,翌16日には正常な固い便になり,その後は健康時
               と全く変わりなし。
             (食餌・行動についても健康時と変化なし。)投薬はそのまま継続,ステロイドを徐々に減量。
  02’9/21(土), 退院したのだから,もう大丈夫と勝手にステロイドを減量していたが,昨日(20日・金),
             獣医師に報告すると,「そんなに簡単な病気ではないのだから」と,言われてしまった。
               ステロイドの減量は1週間を1つの区切りとして,
                今まで,       1/2錠を一日,2回,
                20日より 1週間は1/2錠を一日,1回,
                27日より,1週間は1/4錠を一日,1回,
                10/4より,1週間は1/4錠を一日起きにと,間隔を空けていく必要があると
                指示を受ける。Sarubiaが想像していたよりも,ポロの現在の外見から見える状態
                よりも,実際のポロの状態は良くなさそうだ。
 02’10/16(水),ステロイドの服用を停止してから,1週間,血液検査を受ける.便,外見の健康状態は至って,
      良好ながら,極度の削痩の改善が全く見られない事が気に掛かる.返って,進行しているようにも.。
      血液検査の結果,全く数値に改善が見られず獣医師の見解では,ステロイドの服用時は改善されていた
     ものが,再び悪化して来たのではないかとの懸念。1週間1日1回のステロイドを服用後,再び検査する。
 02’10/29(火),ポロの血液検査の結果,アルブミンは辛うじて正常値範囲になっているが,蛋白の数値が
      思わしくなく,02’9/11(水)の時に考えられる疾患として挙げられていたのを,考えられないもの
      一つずつ排除今までの血液検査の結果から考えられるものとして,タンパク漏出(喪失)性腸炎
      が残り,その原因として考えられるものに,好酸球性腸炎,腸内に腫瘍(肥満細胞腫)の可能性があり,
      肥満細胞腫の有無を確認するには,開腹手術をして内膜を病理検査に出す必要があり,仮に
      肥満細胞腫であったとしても,出来る治療がステロイド投与であり,先に見えるのが遠くないポロの死。
      ポロには現在“僧房弁閉鎖不全症”の持病があり,10歳という高齢を考え合わせて,手術をする意味が
      飼い主がポロの病気の原因を追求する為だけの手術なのでは,それは余りにもポロが可愛そうである
      という事が獣医師の意見であり,Sarubiaも最もな言葉と理解する。
      暫くは現状維持で様子を見て,1週間後に,再度血液検査をする。
       また,体重は少々の改善は見られたが,異常な脱毛がありその事を獣医師に報告すると,
       どらかと言えば,医原性のクッシング症候群を併発したのであろうと言われる。
     ・ポロの蛋白の数値を上げる為に軟便ギリギリになるまで,食餌量を増やす。

     ※ クッシング症候群とは,コルチゾールの慢性的過剰による病態である。コルチゾールは天然の
           副腎皮質ホルモンのうち最も強いグルココルチコイド作用を持つステロイドである。

02’11/8,病院の表にてポロの事について,獣医師の説明を受ける。
ポロの食餌量を増やして継続しているが,体にほとんどの変化が見られない事を報告
9/11に病気が判明してから治療に当たり,ステロイドの効果・経過などを
観察して
来たが,薬の効果,症状の改善などの様子を見るのは,限界であると感じる事
医原性と考えられるクッシング症候群の症状が発現していると見受けられ,このままでは
「突然死」の可能性もあり,次の血液検査の結果によって,手術を行い腸管内膜を病理
検査に出して,確認してみる事を薦められる。

 02’11/11,体重明らかな増加,血液検査の結果,蛋白数値に明らかに改善がみられ,
            このまま様子を診ていく事,
            ステロイドは徐々に減量していく事,
             減量しながら1週間毎に血液検査を実施して
           その結果を見ながら,次の段階へ進んでいく事とする。

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02’11/11(月)の検査結果から解釈して考えられる今までの事を整理してみよう。

僧房弁閉鎖不全症が発覚して散歩が禁止になってから,少しでも自由に動ける場所を
確保と思い縁側に,麻呂・ポロのケージを置く,僧房弁閉鎖不全症が発覚した時に,
食餌もシニアフードにする。1ヶ月を経過した頃に体の脂肪が落ち始める。主治医に
フードをユカヌバ・オリジナルに戻したい事を主治医に申し出るが,心臓に掛かる負担を
考えると,シニア・フードの方が良いとの返事。そのご,異常な削痩になるが,削痩以外
に異常な事を全く認められず,Sarubiaも然程の心配もせず,数ヶ月が経過。
そして,02’9/11(水)の事となる。
02’10/29(火),食餌を増量する様に指示を受けた時に,現在までも軟便ギリギリの
食餌量である事を主治医に伝えるが,下痢のギリギリまで食餌量を増やしてみるように
指示を受ける。半信半疑ながらも食餌量を増やす。9月に入ってから朝・晩が寒くなり,
麻呂・ポロのケージを薫の部屋へ移動していたのだが,食餌量をポロだけではなく麻呂
にも,これだけは食べて欲しいと思っていた量にまで食餌を増やす。1週間後,主治医に
麻呂・ポロ共に便の状態に全く異常が認められない事。ポロの体にしっかりとした感触
を感じる事などを報告。(以前の環境がMalteseにとって,ストレスがあった
と主治医の弁・その為に下痢を起こし易かった)

02’9/11(水)〜11/11(月)までの事を考え合わせて,初めの食餌量が体調を整えるギリギリの状態だった
のではないか。それをシニアに切り替えたので完全な蛋白不足に陥ったのではないか。次に考えられる事が
生活環境。Sarubiaにしてみれば少しでも広い場所。隔離状態にならない場所と思っていた環境が,シェルティ達が
自由にウロウロする場所は麻呂・ポロにとってはストレスが過剰であったのではないか。
故に半隔離状態になった現在,食餌を1。5倍にしても便に異常がでないのではないだろうか。
   (以前なら完全に下痢をした量を超過しているのに・・・・)


02’11/12(火),たぶんこれで主治医の指示をしっかりと守っていく事によって,ポロの健康は,完全に
         取り戻す事が出来るでしょう。それにしても最終的に何故この病気が引き起こされたのか。
         突き詰めて考えれば,やはり飼い主に一番大きな原因がある事が否めないと言えるだろう。
          主治医より,このようなメールを受け取る。
         膵外分泌性消化不良の検査を一応しましたが正常でした。このまま良くなることを祈ってます。

 Dr.Pooの掲示板より,                 Sarubia  - 02/11/16(土) 1:33 -
 11日の検査項目の中に「膵外分泌性消化不良」を調べた結果,正常であったと言う事なのですが,
この膵外分泌性消化不良とは?膵外分泌性消化不良と蛋白漏出性腸炎とはどのような関係があるのでしょうか。


                 poo  - 02/11/18(月) 19:18 -
蛋白漏出性腸炎も膵外分泌不全も慢性の小腸下痢の原因になります。そのため、慢性の小腸性下痢の
鑑別診断に膵外分泌不全の鑑別が必要になります。これは膵外分泌不全と蛋白漏出性腸炎では治療法も
予後も異なるからです。膵外分泌不全はその名の通り、膵臓からの消化酵素の不足による下痢ですから、
治療は消化酵素の補充(食事にあらかじめ混ぜ、食べさせる前に作用させて与えます)が治療の中心になります。
これと違って、蛋白漏出性腸炎の場合は、好酸急性腸炎など様々な原因がありますが、多くはステロイドなどに
よる治療になります。
      
02’11/19(火)血液検査の結果,良好,2日に一度のステロイドを3日に一度の服用にする。その後,2回服用,
             ステロイド服用停止後,確認の為の血液検査をする。
                血液検査表

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          シニアフードに切り替えてから,痩せ始め極端な削痩に陥る,
         疾患が原因の削痩であれば,フードを変えてから痩せ始めたのは偶然?
          もしくは,疾患は食餌性のもの?
        
          「飼い主の危機感=獣医師の危機感ではなく,逆に獣医師が診察した結果の危機感を,
            飼い主に伝えても,その危機感を飼い主が理解しない事も多い。」
       この事は,以前獣医師から何度となく聞かされていたが,それがまさか自分に当てはまる
       事態になろうとは,それにしても掛かり付けの獣医師は,勘がよく働くというかそのお陰で
        家の仔達は,何度も,あわや!  というギリギリの状態で命を助けられた事があります。
        ポロの場合も,施す処置に勘が働かない獣医師だった場合,命を落としていた確立が
            非常に高かった。獣医師に感謝です。


      ※ Sarubiaは獣医師の聴診により僧帽弁閉鎖不全症と麻呂と共に診断を受けた時に
         麻呂には”エナラプリル”の服用をし,ポロには服用させなかった。この緊急事態は
         その為の心臓疾患による併発と思い,この事はSarubiaの責任と思っていたが,
         獣医師の見解は,原因をはっきりと説明する事は出来ないけれど,好酸球の数値が異常に
         高すぎるので,心臓疾患が引き金となって引き起こされた状態ではなく,それ以外の原因に
         よる可能性が非常に高い。例えば食餌性など。ユカヌバ・オリジナルからシニアに変えた事に
          よって,アレルギー反応を生じたのか。もしくは,フードをふやかすのに麦茶を使用した事に
          よって,麦に対してアレルギー反応が生じたのか。シニアフードに切り替えて,数ヶ月。麦茶を
           使用して数日〜数週間。一体何が原因だったのか。